グランパスに欠落した「リスペクト」。本田、吉田、玉田らOBが今語ること【161111】

1 :2016/11/11(金) 18:00:12.75

 8日、東京・羽田空港。

 昼過ぎに姿を現した田中マルクス闘莉王は、無念の表情を浮かべていた。

「何も出来ない状況が、悔しい。さみしい。心残りがある。正直、今の名古屋グランパスを仕切っている人たちは、何を考えているんだろうと。どこに向かって走ろうとしているのか。今いるクラブスタッフの多くも、上の人間がどう動こうとしているのかわかっていない。自分は去年限りで退団して、一度ブラジルに帰った。そして、また退団。6日に佐々木(眞一副会長)さんと話した時も言ったよ。『ちょっと、間違った方向に行っていませんか』と」

 決して語気を強めた語り口ではなかったのが印象的だった。もはや、怒りを通り越していた。

久米社長「すべてはフロント力の無さ」

 3日、名古屋グランパスはクラブ史上初の来季J2降格が決定した。今季から就任した小倉隆史前監督体制は、シーズン途中で頓挫。その後、ドラガン・ストイコビッチ元監督体制でコーチとしてチームを支えたボスコ・ジュロブスキー氏が監督に就任し、昨季限りでクラブを追われていた闘莉王を地球の裏側から呼び戻した。

 一時は降格確実と言われたチーム状況を上向きにし、勝負はリーグ最終戦までもつれた。しかし最後は力及ばず、15位の新潟と勝ち点で並びながら、得失点差で後塵を拝した。

 翌4日、久米一正代表取締役社長は進退伺(辞表)をクラブに提出。’08年にGMに就任して以降、’10年のリーグ初優勝など名古屋に栄光を導いてきた辣腕者。しかしその後は、膨れ上がった人件費を削減するために主力を大量放出するなど、ここ数年はチームの転落に伴いファンやサポーターからの批判の矢面に立っていた。

 3日の湘南戦後の挨拶では、スタンドから大ブーイングが飛んだ。頭を下げ、J2降格の責任を詫びる久米氏。その後に開いた会見でも、「すべてはフロント力の無さ。J2に降格させてしまった不名誉な歴史を作ってしまったことに深くおわびしたい」と、責任職に就く立場として潔く謝罪した。

名古屋に吹き荒れた「0円提示」の嵐。

 クラブは久米氏の辞表を躊躇することなく受け取ったという。確かに、社長という立場は然るべき時に責任を取るもの。ただ、一方で久米氏は「強い名古屋の時代を作った功労者の1人であることは間違いない」(チーム関係者)という声も多い。

 あまりにも、あっけない幕切れ。世間からは、クラブがすべてを久米氏に押し付けたと見られてもおかしくないだろう。

 久米氏がクラブを去ることになったことで、闘莉王とジュロブスキー監督の退団も一気に加速化。降格が決まった数日後には、相次いで正式発表された。さらに、長年クラブを支えてきたMF小川佳純や、千葉から名古屋に戻ってきたDF竹内彬など、尽力してきた選手たちもあっさりと契約満了の提示を受けた。

「0円提示」の嵐が、吹き荒れたのだった。

4人が代表権を保持する、というクラブの状況。

 確かに、プロの世界に、余計な温情は不必要である。情に縛られ過ぎると、時に実力社会の健全な序列が崩壊する。

 しかし一方で、選手たちも心を持った人間である。工業製品の部品を交換するようには、競技集団は変えられない。

 名古屋はここ数年、クラブ内に派閥争いが存在した。昨年4月のトヨタ自動車・豊田章男社長の名古屋会長就任と同じタイミングで、久米社長、さらにはトヨタ自動車出身の佐々木眞一副会長と中林尚夫専務と、合わせて4名がすべて代表権を保持することも発表された。

 当初はトップに立つ豊田会長を軸に、現場強化を久米社長、地元財界との関係強化を佐々木副会長、営業・運営など現場以外のクラブマネジメントを中林専務がそれぞれ分業で担うという構図を描いていたが、その絵はすぐに崩れ去った。内部では徐々に、トヨタ出身の人間と久米氏を中心にしたサッカー畑で生きてきた人間との間に、確執が生じていったようだ。

闘莉王に「がんばってくれ」と連絡した玉田圭司。

 そうした内紛が現場にも徐々に影響していく。指導者経験のない小倉前監督の招聘なども派閥争いの一端だった。一枚岩になれなかった組織が招いたJ2降格。名古屋の地元有力紙が連日その話題の記事を展開するなど、今、ファンやサポーターもあらためて愛するクラブで何が起きていたのかを目にすることになった。久米氏や闘莉王らが去ることになった今回の事態も、こうした出来事の顛末だった。

 実は、J2降格までの戦いぶりを、名古屋に過去在籍していた選手たちも固唾を呑んで見守っていた。

 ’06年に柏から名古屋に移籍し、’10年にはチームを代表してW杯南アフリカ大会に出場し、J1制覇にも貢献した玉田圭司。現在はJ1昇格を目指してC大阪で戦う。

「実は闘莉王に連絡した。あまりたくさんのことは伝えていないけど、『がんばってくれ』と。あいつも『がんばる』と返してきた。セレッソに来て2年、J2の戦いを初めて経験している。そんな自分が言えることは、名古屋みたいなチームがJ2でプレーしてはいけない。残ってもらいたい」

金崎も、増川も、隼磨も、阿部も、気にしていた。

 さらに現在鹿島でエースとしてプレーし、ハリルジャパンにも選出経験のある金崎夢生も、’10年の優勝メンバーとしてこう語る。

「トゥーさん(闘莉王)が戻ってきて、またチームになった気がする。僕は名古屋が降格するわけないと思っている。仲の良い永井(謙佑)とも連絡を取っている。残留して欲しい」

 現在、J2首位の札幌でDFリーダーとして奮闘する増川隆洋。同じくJ2の2位で札幌に肉薄する松本山雅の田中隼磨。そして千葉で今も強烈な左足を生かしてプレーする阿部翔平。GK楢崎正剛と闘莉王とともに、当時優勝チームを支えた守備陣である。

「トゥー(闘莉王)、ナラさんがあれだけ必死に戦っている。名古屋には何としてもJ1に残って欲しい」(増川)

「5年間プレーして、一緒に戦った仲間もサポーターもいる。J1にいないといけないチームだよ」(田中隼)

「あの強かった名古屋で一緒に戦った選手たちは、どこにいても頑張って欲しい」(阿部)

 皆が、想いを寄せていた。しかし、それも届かなかった。

「正直、名古屋にはまだ複雑な気持ちがある」

 彼らの中には、不本意な形で名古屋を後にした者もいる。

 ストイコビッチ監督体制で優勝を経験したチームは実力もピークを迎え、選手たちの年俸も高騰。クラブは財務改善を余儀なくされ、放出を決断せざるを得なかった。経営上、仕方のない判断だったのだろう。しかし、殊勲者たちへの配慮や尊重に欠けた放出だったことも確かだった。

 当時の放出を主導したのは、久米氏らだ。そのため、今回の件と単純比較はできない。

 1つだけ、言えることがある。

 名古屋グランパスは、サッカークラブという組織が大切にしなければならない“何か”が、決定的に欠けているのではないだろうか。どの体制、時代にかかわらず、常にこの違和感がクラブにつきまとうのである。

「正直、名古屋にはまだ複雑な気持ちがある」

 そう答えた選手は何人もいた。それでも、紛れもなく彼らは最後まで名古屋のJ1残留を願っていた。今は赤いシャツを着ていない選手たちも、れっきとしたクラブの財産。人のつながりを大切にしているのは、むしろ選手たち自身だった。

 過去に名古屋には、日本サッカーを支え、代表する数多くの才能が在籍してきた。選手、監督としても在籍したストイコビッチはその最たる存在。さらには秋田豊や藤田俊哉といった、他クラブで最盛期を迎えた選手たちも次なる挑戦の場として名古屋を選択した。

 そんなプロの鑑のような選手の背中を見て飛躍していったのが、現在日本代表で活躍する本田圭佑や吉田麻也。川島永嗣も、この地で楢崎正剛に追いつけ追い越せと汗を流した過去を持つ。

本田圭佑「落ちること自体はそんなに悪くない」

 関わってきた選手たちが、今の名古屋の姿を嘆いている。

 8日、日本代表に合流するために帰国した本田に、名古屋について話を聞いた。

「実際に僕が戦っていた(チームで)、そしてサポーターがそこにいる。そしてそこで自分の目の前で降格されるとなると、やはりすごく悔しくて、悲しい。今までJ2に落ちたことないですもんね。

 でも、落ちること自体はそんなに悪いことではないんじゃないかと。1つの失敗の捉え方だと思うので、物事は。今後、今は落ちることで次の勢いになるという考え方で、自分は人生としてもそういう道を歩いてきた。名古屋もそういう時期にあると考えれば、この下降気味なところから、グンと一気に以前いた場所を超えていくような曲線を描けるか。実際にJ2に落ちて、今J1で結果を出しているチームはそういうところが多い」

 彼は自分の真っ直ぐな生き様をなぞるように、古巣にもストレートな意見を語った。その直線的な物言いは逆に愛があり、聞けば聞くほどクラブ当事者にとっては耳の痛い言葉だったのではないだろうか。

吉田麻也は、この話題に辛そうな表情を見せた。

 10日に代表合宿で取材対応した吉田は、こう語る。

「僕は、『J2に落ちることが悪いとは思わない(8日の本田の発言)』とは、思わない。でも本田さんが言っているように、ポジティブに捉えていくしかない。こうなってしまった現状は、変えられないので。これを機に、クラブは新しく生まれ変わって欲しい。僕はプロとして3年間プレーしたけど、中学1年生の頃から名古屋でプレーしてきた。名古屋の選手でもあり、名古屋のファンでもあった。

 現状は外部の人間だし、内部のことを言う資格はない。(今夏にはオファーの)話ももらっていたし。ナラさん(楢崎正剛)だけでなく、他の選手にも連絡を取っている。今は、心痛い記事がたくさん出ているのが残念」

 古巣への愛情は誰にも負けない。この話題を口にするのも、辛そうな表情だった。

「お金も出すが口も出す」という関係性。

 現在、来季の指揮官候補に挙がっているのは、ポール・ルグエン氏などのビッグネーム。招聘に成功すれば、J2レベルを超え、Jリーグ屈指の大物指揮官である。さらに、選手を大量放出したからには、新戦力の獲得にも動くことになる。一部の報道ではルグエン氏には数億円の年俸を準備し、また選手獲得に向けても資金が投入される見込みだ。

 名古屋は今年、正式にトヨタの子会社となった。トヨタの出資比率は50%を超えている。つまり、「お金も出すが口も出す」ということかもしれない。それは、紙一重の子会社化だった。仮にJ1に残留していれば、ここからさらに補強費を増し、上位進出に向けて攻勢を仕掛けられたかもしれない。しかし、現実はJ2に降格した。そして噴出してきたのは、マネジメントの崩壊というマイナスな話題ばかりだ。

 仮にお金を積んでも、今後有能な選手が集まるのか否か。こればかりは蓋を開けてみないとわからないが、今の名古屋のクラブイメージがポジティブだとは言い難い。

プロ選手を束ねる、という固有の難しさ。

 精巧な技術を駆使し、世界最高峰の自動車を作り上げるのがトヨタである。サッカークラブは、プロプレーヤーという個人事業主を1つに束ね、闘う集団に昇華させる経営手腕が求められる。もしかすると、そこには固有の難しさがあるのかもしれない。

 リスペクト。これが欠ければ、競技集団はすぐに崩れ去る。名古屋はここ数年、地元に向けて「愛されたいクラブ宣言」というテーマを掲げていた。ただ、サッカークラブの根幹を担う選手への尊重が、ややもすると欠けていたのかもしれない。今の彼らからは、血の色も、人肌の温度も感じ取ることができない。

 必要なのは、再生ではない。新たな集団に、生まれ変わるために――。赤鯱が抱える課題は、山積である。

http://number.bunshun.jp/articles/-/826867

 

4 :2016/11/11(金) 18:03:26.22

サポと選手が社長やフロントへのリスペクトを欠いていたな

 

38 :2016/11/11(金) 18:12:42.58

下請けにリスペクトなんてねーからなw

 

41 :2016/11/11(金) 18:16:26.79

名古屋が降格のピンチになってから動揺してるのかプレー中の増川の集中力が切れて
ここにきてJ2独走していた札幌まで負けが込んで追い詰められてる

 

46 :2016/11/11(金) 18:45:50.72

もう事後だろ、言っちゃえよ、ガンバ-新潟戦で審判に金つかませて
新潟に赤2枚出させたって、白状しちゃえよ、久米

 

48 :2016/11/11(金) 18:53:19.26

チームが降格した責任を持つのなら来季は赤字覚悟で主力選手の減俸も解雇もしないで1年J2で戦うべき
これをしたチームは大体直ぐJ1に復帰した上に強豪になってる

名古屋がやってるのは真逆な事

 

49 :2016/11/11(金) 19:04:22.58

>>1
まあ色々言いたい事はあるだろうがグランパスの2015年の営業収益は約44億円でこれってトヨタのグループ企業の中の子会社の子会社よりもさらに小さな数字だしそこまでワーキャーいうようほど企業じゃないからな。

 

51 :2016/11/11(金) 19:16:57.84

トヨタはこういうのには向いて無いんだって
本業絡みのモータースポーツでも悪評しか聞かないし、金だけ出して車作ってればいいんだ
口出してもろくな事にならない

 

52 :2016/11/11(金) 19:58:22.53

始まった当初からお荷物だったよなぁ
金があるからか必死さがない
なぜかわからんけど地元愛もない

 

http://ux.nu/wun72