U-19岩崎悠人は劣悪ピッチ大歓迎!土グラウンドで磨いた俊足、粘り腰【161105】

2017年5月7日

1 :2016/11/05(土) 17:53:57.93

 今のサッカーの環境は恵まれている。その“恵まれすぎ”が逆に成長の妨げにもなっているのではないか――。

 U-19日本代表で京都橘高校3年のFW岩崎悠人を見ていると、そう考えてしまう。それはなぜか。理由を述べる前に、まずは岩崎という選手がどういう選手か説明したい。彼は今年の高校サッカー界においてナンバーワンの注目FWで、J2・京都サンガ入りが内定している。内定に至るまでに鹿島、FC東京、G大阪、大宮などのJ1クラブが「どうしても欲しい存在」と補強候補と位置づけ、獲得にしのぎを削った選手である。

 彼の最大の持ち味は天性のボディバランスとスピード、そして類稀なシュートセンスにある。また長い距離をスプリントできるドリブル突破だけでなく、狭い局面でも瞬間的なストップ&ダッシュを自在に繰り出せる。さらに戦術理解度も高く、自分がどちらの持ち味を出せばチームとして活きるのかをしっかり理解している。だからこそ、役割が異なる京都橘とU-19日本代表でもその存在感を示すことが出来ている。

ピッチコンディションの悪さに苦しむ選手が増加。

 加えて岩崎を支えるベースとなっているのは“プレーの波のなさ”だ。この言葉は精神的な部分を指す言葉として使われていることが多いが、これは精神的な部分だけに限ったものではない。どんなピッチコンディションでも、変わらぬクオリティを出すことができる。

 近年、Jユースなど育成組織の強化が進むのと並行して、インフラ整備も急速に進んだ。かつては土や、芝でも所々に土が見えるようなグラウンドでトレーニングしていたが、人工芝ピッチ、プロが手入れしている天然芝グラウンドが増えた。プレー環境が良くなった一方で、弊害として整備されたピッチで力を発揮できても、グラウンドコンディションが悪化した途端にプレーのクオリティが下がる選手が増えてきたのも事実だ。

 日本と違ってアジア諸国のピッチはデコボコ、芝が長い、土がむき出しなど、劣悪な環境が多い。これまで6大会連続でAFC U-19選手権を取材した中で感じるのは、ピッチコンディションに苦しむ選手の多さだった。世界を逃し続けた前回までの4大会は、ピッチコンディションへの適応力の無さも敗因のひとつだった。

岩崎は異なるピッチに戸惑うどころか、完全に順応。

 これは岩崎らの世代だけでなく、U-16世代にも大きな影を落としている。U-16日本代表の森山佳郎監督も「日本は人工芝で、どこに行っても『こんないい環境でやれる場所はなかなかない』という場所でしかやったことがない選手たちばかり。いつものように綺麗にプレーをやろうとすると、その瞬間に負けることもある。綺麗なピッチじゃないと戦えないでは話にならない」と強調していた。

 9月に開催されたAFC U-16選手権の開催地はインドだったこともあり「インドのピッチはこんなもんじゃない。アジアや世界はそんな甘い環境ではない」(森山監督)と、チーム立ち上げ当初から敢えて劣悪なピッチを選択。選手達が順応するように徹底したほどだ。

 日本が初優勝したAFC U-19選手権でも、全体的に芝が長く、堅い地面のピッチコンディションに慣れるまでに時間がかかった選手が何人かいた。

 その中で、岩崎は初戦から決勝までハイパフォーマンスを維持し続けた。日本と大きく異なるピッチコンディションにも、戸惑うどころか、完全に順応していた。

「悪いピッチの方が、プレー精度が良くなるんです」

 正直、これに対しては全く不思議に思わなかった。筆者は彼を高校1年生の頃から取材しているが、彼はピッチコンディションが悪ければ悪いほど、ずば抜けた存在感を示す選手だったからだ。持ち味であるスピードとストップ&ダッシュのキレは、大雨でスリッピーになった芝の上でも、ぬかるんだ土のグラウンドでもパフォーマンスが落ちず、逆にその状況に適したボールタッチの感覚やタイミングをつかみ、自分のスタイルをより生かすようなプレーをしていたほどだ。

 当時、彼にピッチコンディションについての疑問をぶつけたことがあった。そうすると彼は笑顔でこう答えた。

「悪いピッチコンディションが大好きなんです。周りのみんなはプレーの精度が落ちるけど、僕はむしろ逆で良くなるんです(笑)。普通の時と違って、いろいろ工夫が出来て、楽しいんですよ」

 さすがに、このコメントには驚いた。

 ピッチコンディションが悪くてストレスを感じるどころか、逆に、楽しみながらプレーをしているというのだ。

JFAアカデミーから“普通の部活”へ戻った経歴。

 このことは、彼のこれまでの育成環境に関係している。

 中学2年生の秋までJFAアカデミーに在籍していたが、途中で辞めて地元・滋賀に戻り、クラブチームではなく彦根中央中の部活でサッカーを続けた。環境が整ったJFAアカデミーからプレー環境は一変したが、土のグラウンドで学校の仲間達とサッカーを純粋に楽しんだことで、「サッカーをやるのにグラウンドは関係ないと思った」と悟ることができた。

 中学卒業時には複数のJユースからもオファーがあったが、あえて京都橘高校に進学。京都橘は高校サッカーの強豪校ではあるが、練習環境に関してそれほど恵まれているということはない。学校のグラウンドは土で、フルコートを取ることが出来ないほど狭い。間借りしている桃山城グラウンドは広いが、同じく土のグラウンド。両方とも雨が降れば、たちまち荒れてしまう。

「どの環境でもボールは丸いし、ピッチは長方形。バウンドが変わるだけなんで、楽しくやれていれば全く気にならないです」

アジア制覇への2得点に共通した踏み込みの強さ。

 U-19選手権の行なわれたバーレーンのピッチも、彼にとっては全く問題のない、サッカーを純粋に楽しめる場所だったようだ。

 初戦イエメン戦での2点目、準々決勝のタジキスタン戦の4点目のゴールは、まさにピッチコンディションに見事に順応したことを証明するプレーだった。

 2得点ともに共通しているのは、踏み込みの強さとミートの正確さ。イエメン戦のゴールは、MF堂安律の至近距離からの強烈なシュートがポストに当たり、勢いそのままに戻って来たボールに反応。左足を伸ばしてワンタッチでコントロールすると、その左足を堅いピッチに刺し込むような形で踏み込んだ。上半身を前に押し出して、倒れ込みながらも右足を正確にボールに当てるという、巧みな身体の使い方だった。

 タジキスタン戦のゴールも、バックステップからピッチに右足を深く踏み込み、軸足を固定してから身体をねじる形で左足を振り抜き、正確にボールをインパクトした。

 準々決勝後、彼に「この(スタジアムの)ピッチ、練習場のピッチはどう?」と聞くと、高1の時と同じように満面の笑みでこう答えた。

「最高ですね。バーレーンのピッチは最高です」

「やっぱり土のグラウンドは偉大ですね(笑)」

 そして笑顔を浮かべたまま、このピッチへの対応策を語ってくれた。

「芝が長いし、その(芝が生えている)下も堅いんです。表現するなら、コンクリートの上に芝が『ふわっ』と乗っかっている感じで、ボールが引っかかります。だから人工芝や綺麗なピッチの時より、ボールタッチや動き出しをはっきりと強くやるようにしています。このピッチは疲れが溜まりやすい分、相手も後半や終盤に運動量が落ちる。でも僕は平気なので、そこにチャンスがあると思っています」

 あの2ゴールは見事に自身の言葉を実践したゴールであり、第3戦のカタール戦のゴールも然りだった。そして、終盤になっても走り切る姿は、今大会最終戦となった決勝のサウジアラビア戦でも見られた。延長戦に入っても、彼は誰よりも走り、GKにまでプレスを掛けに行くなど、縦横無尽に120分間を走り切っていた。

「やっぱり土のグラウンドは偉大ですね(笑)。土だとどうしても踏ん張るときに『グニャッ』となるじゃないですか。そこで足腰が鍛えられるし、重心の置き方も考える。ズレたり、リバウンドするボールをしっかりと収める技術も身に付いたと思う。今は基本どんなピッチでも適応出来る自信があるんです。中3から4年間土のグラウンドで、本当に良かったとめちゃくちゃ思う。今回もいつもやっているグラウンドに感謝しています」

 技術を育むのは、恵まれたプレー環境だけではない――。

 “土”で育まれたスプリンター・岩崎悠人が今大会放った強烈な存在感は、それを実証するに十分のものだった。

http://number.bunshun.jp/articles/-/826826

 

3 :2016/11/05(土) 17:55:58.86

ハードワーカーは欧州で需要あるぞ
アグエロをお手本にして頑張れ

 

4 :2016/11/05(土) 17:57:27.80

こいつ隠れた成長株だと思うわ

 

10 :2016/11/05(土) 18:23:49.18

脚サポだからガンバの3人目当てで見てたけどこの子と川崎の三好?は普通に凄かった

 

12 :2016/11/05(土) 19:12:44.09

ボールコントロールとか多少動いたボールでも強く蹴るとか
そういうところに関係してくるかもしれない

 

13 :2016/11/05(土) 19:18:01.96

クレー魔人か

 

14 :2016/11/05(土) 19:19:32.06

A代表はヨルダンとかウズベクの糞ピッチに苦労してるイメージ

 

16 :2016/11/05(土) 20:09:22.39

明日の選手権予選出るんかな?

 

http://ux.nu/7V37N