パトリックはロシアW杯に間に合うのか…外国人選手の帰化条件【160115】

2017年5月7日

1 :2016/01/15(金) 18:24:58.66

サッカーの世界ではピッチ内外で複雑な問題が発生する場合があります。サッカーのルールで解決することもありますが、法的な解釈が必要な場合も当然あります。専門家はどのように解釈するのでしょうか。今日から始まる当連載では、弁護士の方々に優しく解説してもいます。

いくつかある条件をすべて満たしても……

 サッカー選手の帰化については、折に触れ話題に上るところですが、本年では早速、ガンバ大阪に所属するパトリック選手の帰化について大きく報道されています。

(1)帰化できるかどうかについては、まず、日本の国籍法が定める帰化の条件を満たし、法務大臣の許可が得る必要があります。その上で、(2)日本代表としてプレーができるかという点については、FIFA規則が定める帰化選手の取扱い規定をクリアする必要があります。以下、これらを順に解説していきます。

<国籍法が定める帰化の条件>

 日本では、帰化の許可は法務大臣の権限とされています。法務大臣が帰化を許可すると、官報にその旨の告示がなされ、その告示の日から帰化の効力が生じます。

 帰化の一般的な条件は、国籍法5条に定めがあります。定められている条件を以下で見ていきますが、注意が必要なのは、これらの条件は、満たせば必ず許可がなされるというものではないという点です。

 条文上「法務大臣は、次の条件を備える外国人でなければ、その帰化を許可することができない」と規定されており、定められた条件は、許可をするにあたって必須の条件であるにとどまります。これらを満たした上で、実際に許可をするか否かは、法務大臣の広い裁量に委ねられています。

【1】「引き続き五年以上日本に住所を有すること」

 まずは、申請者が帰化の申請をする時まで、引き続き5年以上日本に住んでいることが必要とされています。この場合の住所は、適法なものであることが必要なので、適法な在留資格を有して住んでいることが前提となります。

「引き続き」住んでいるかという点がよく問題になりますが、途中に数ヶ月間海外に滞在した場合に、在留が中断しているものと判断されるか否かは、渡航の理由や、日本での生活の状況などから総合判断されることとなります。

納税についても判断材料に

【2】「二十歳以上で本国法によつて行為能力を有すること」

 帰化が認められるためには、20歳以上であることが必要です。それに加え、本国の法律によっても成人の年齢に達していることが必要とされています。

【3】「素行が善良であること」

 素行が善良であることが必要になります。犯罪歴の有無や納税状況などを総合的に考慮するものと解されています。

 納税義務については、税率について複雑な点もありますが、基本的に国内に居住している場合、日本国籍のない者にも納税義務があります。

 所得税については、所得税法上、「居住者」(国内に住所を有する者や、国内に引き続き1年以上居所を有する者をいうとされています)であるか「非居住者」であるかにより、税率が異なっています。

 さらに、「居住者」は、「非永住者」と「非永住者以外の居住者」に分けられます。ほとんどのケースでは、「非永住者以外の居住者」にあたります。この場合、すべての所得に対して課税がなされます。

 また、日本の所得税と異なる規定を置いている国との関係では、二重課税の防止のため、租税条約で「居住者」に該当するかの判定方法を定めています。

 また、住民税に関しても、国内に居住している場合には課税されます。

 このような納税の義務を果たしているかについても、帰化を許可するかについての判断材料とされています。

【4】「自己又は生計を一にする配偶者その他の親族の資産又は技能によつて生計を営むことができること」

 生活に困ることがなく、日本で暮らしていけることが必要になります。この条件は、本人だけでなく、配偶者やその他の親族の資産などで安定した生活ができればよいとされています。

【5】「国籍を有せず、又は日本の国籍の取得によつてその国籍を失うべきこと」

 帰化するためには、原則として無国籍であるか、帰化によってそれまでの国籍を喪失する必要があります。

 例外的に、本人の意思によってその国の国籍を喪失することができない場合は、この条件を備えていなくても、帰化が許可されることがあります。例えば、ブラジルは国籍離脱を認めていないようですので、この場合にあたります。帰化が認められた場合には、ブラジルとの二重国籍となります。

FIFAルールでも問われる“5年”

【6】「日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを企て、若しくは主張し、又はこれを企て、若しくは主張する政党その他の団体を結成し、若しくはこれに加入したことがないこと」

 日本の政府を暴力で破壊することを企てたりするような者については、帰化が許可されないということです。

 以上が、許可のための最低限の条件となっています。もっとも、先に述べた通り、これらの条件を満たしていたとしても、必ず許可されるわけではありません。あくまでも、法務大臣には広い裁量が認められています。したがって、帰化の許可が得られるかは、実際に申請をしてみないと不透明なところではあります。

 なお、日本人の配偶者など、日本と一定の関係を有する外国人については、帰化の条件が一部緩和されています。

<帰化選手に関するFIFA規則>

 FIFAは、代表の強化のための安易な帰化を防止するため、帰化についての規定を設けています。その基本的なルールは以下の通りです。

 まず、複数国籍保持者を除いて、A代表または年代別代表の公式戦に一度でも出場した選手は、その後に国籍の変更や追加をしても、別の国(協会)の代表になることはできません。

 次に、複数国籍保持者であっても、(1)一度でも国際Aマッチ公式戦に出場すると、別の国の代表になることはできません。また、(2)A代表ではなく年代別代表の公式戦に出場した複数国籍保持者の選手については、その年代別代表の公式戦の出場時点で既に別の国籍を保持している場合に限り、当該国の代表に一度だけ変更することができます。

 さらに、(3)A代表や年代別代表の公式戦に一度も出場していない選手は、他国の国籍を取得し、他国の代表になることができるとしています。もっとも、この場合にも一定の条件が設定されています。

 それは、18歳になって以降、その国に5年以上の居住歴を持たなければならないというものです。5年間継続して居住していたかは、この局面でも問題となります。この場合も、諸々の事情の総合考慮により判断がなされるものと思われます。

パトリックはロシアW杯に間に合うのか?

 以上に見てきた通り、まず帰化については、法務大臣に非常に広い行政裁量が認められているところであり、なかなか見通しを立てることは躊躇せざるをえない仕組みになっています。

 加えて、W杯に合わせて帰化するとなると、審査期間も重要になります。しかしながら、帰化申請に対する許可処分については、1年程度かかる場合もあり、標準処理期間も設けられておらず、審査期間についての見通しもなかなか立たないところです。

 また、FIFA規則についても、「5年以上の居住歴」という要件は、一見すると事実ベースで決まるようにも思えますが、数ヶ月間海外のクラブに移籍していたような場合にどう判断するかは、事実認定というよりは、事実評価の領域に属します。

 そうすると、こちらについても、微妙なケースで判断した過去の事例も多くはないところですので、見通しを立てることは難しいものと言えます。

 パトリック選手に関して述べますと、2013年の2月に川崎フロンターレに期限付き移籍していますので、5年後はまさにロシアW杯の開催される2018年となってしまいます。そうしますと、申請の許可を得られても、W杯には間に合わないか、直前の合流になってしまいます。

焦点となりそうな継続性

 これに加え、パトリック選手には2014年に数ヶ月間ブラジルに一時帰国しているという事情もあります。国籍法及びFIFA規則でともに問題となる5年以上の居住の継続性について、法務大臣とFIFAがそれぞれどのように評価するかが別途問題になるところです。

 あくまで可能性レベルですが、日本を離れたあとも、日本のクラブに移籍するつもりであり、部屋を借りたままで家財道具を置きっぱなしにしていたなどの事情があれば、継続性を認める可能性はあります。

 こちらはいずれの結論もあり得るところです。継続性を否定されてしまった場合には、2014年に日本に戻ってから、再び5年間の居住の継続が必要となります。

 帰化、そして代表入りを目指すのは、このような掴みがたい手続きを乗り越える必要があるため、一定のハードルとして機能しているといえそうです。

http://www.footballchannel.jp/2016/01/15/post132555/

 

10 :2016/01/15(金) 18:50:41.68

オイルとチャイナマネーの誘惑に、打ち勝つことが出来るか?
ガンバの中盤だから、活躍できるてのもある

 

29 :2016/01/15(金) 20:34:37.33

>>10
それを自覚してるからそう他所にはいかないだろうな
同僚からの引き止めにも感動してたが

 

16 :2016/01/15(金) 19:35:06.43

代表で使うほどでもないだろ

 

53 :2016/01/15(金) 22:16:31.69

いたら選択肢の一つにはなるかなーくらいで
代表のために帰化して欲しいというレベルではない

 

32 :2016/01/15(金) 21:00:24.42

帰化後ブラジルに帰って富貴な生活を送るのだった

 

37 :2016/01/15(金) 21:06:43.20

こいつに限らずWカップや五輪に出たいから国籍変えるなんて認めたら駄目だろ
他の国は知らないが日本は断固拒否するべき

 

40 :2016/01/15(金) 21:12:07.68

日本人と結婚したサントスでも7~8年かかったんだっけか?

 

47 :2016/01/15(金) 21:31:47.64

>>40
ロペスワグネル
社会人リーグからJリーグに変わって大物外国人が来日するようになり、
外国人枠でプレーできなくなった
他の助っ人たちは国に帰るか他の国に仕事を求めたが、
日本の暮らしを気に入ってたロペスは帰化申請を出した
なかなか認められなかったが、代表候補の噂が立つとなぜかすぐ認められた
しかし、代表では絶対的レギュラーにはなれなかった

サントス・アレサンドロ
高校から日本に住み、ブラジルでのプレー経験がないままJリーグデビュー
帰化も考えたがロペスと同じ境遇だった同郷のサントス・アデミールに
「代表になりたいというだけで帰化申請するのはやめた方がいい」とアドバイスされる
日本人と結婚したこともあり、ついに帰化申請を決意
代表では必ずしも絶対的な存在ではなかった

釣り男
サントス・アレサンドロと同じ状況だったが、こっちは手薄なDFだったので
初めから帰化すれば代表当確状態だった

 

48 :2016/01/15(金) 21:40:12.14

>>47
ラモス 「・・・」

 

50 :2016/01/15(金) 22:13:09.31

>>48
ラモスとか与那城ジョージの頃はまだ圧倒的に選手の力の差があって
本当に助っ人として帰化を求められてたから

 

60 :2016/01/16(土) 01:36:39.36

おいおい
ラモスさんの場合は
今だに日本サッカーを発展させようと頑張ってくれてるからな
帰化したのにそっぽ向いて生まれ故郷に帰っちゃった他の選手と一緒にしないでくれ

 

15 :2016/01/15(金) 19:28:06.74

現実的にはロシアは本人にとっちゃ残念だろうが時間的な問題から条件満たせないのでまず無理
カタールは年齢的にコンディション維持が難しいだろうしことW杯に限っていえば縁が無かったとしか
大きな大会としてはロシア後のアジア杯やかなり可能性低いし批判も出そうだが東京五輪のOA枠あたりなら
あり得るかもしれないという感じ

 

22 :2016/01/15(金) 19:56:41.70

特例でええやん

 

27 :2016/01/15(金) 20:29:07.21

>>22
大帰化は無い
それこそこれからパトリックがリーグ得点王とった上でガンバACL2連覇が最低条件とかになってくるし
したとしてもFIFAの5年のもあるのでどっちみち多分無理

 

43 :2016/01/15(金) 21:20:23.96

カイオの方が現実味ありそう

 

http://ux.nu/5TKL9